にぎわう神在月の出雲大社と古代出雲歴史博物館
神在月の出雲大社はコロナ以前とまではいきませんが、昨年と比べてずいぶんと来訪者でにぎわっています。門前の食堂や土産物店も忙しそうで何よりです。
お隣の古代出雲歴史博物館では、12月4日(日)まで、企画展「出雲と吉備」が開催されているので見てきました。大和政権による天皇制、律令制が始まるまでの期間、弥生時代から古墳時代に、畿内や北部九州とともに大きな勢力を誇っていた出雲と吉備。国家形成を推し進める倭王権にとって重要な地域であった出雲と吉備。朝鮮半島も含めて東西交通や対外交渉の窓口として重要な地域であった出雲と吉備。この二つの地域を比較して、出土品を中心に順を追って分かりやすく展示がされています。
古文書や出土物などの細かい説明が不足しているために分かりにくい部分もありましたが、全体の流れを重視して煩雑にならないように、あえて詳細な説明を省いてあるのかもしれません。図録の内容で補足しながら展示内容を見るとよけいに理解が深まると思います。
最後のブースでは、日本の考古学を科学的に研究する国際的な組織の取り組み(Be-Archaeo)が紹介されています。
企画展の図録はこちらから購入できます。