この夏おすすめ、三つの展示会。
島根県内で今週末から開催される、この夏おすすめの三つの展示会をご紹介します。島根県立古代出雲歴史博物館では、7月12日(金)から企画展「荒神谷発見!-出雲の弥生文化-」、松江歴史館では、7月12日(金)から企画展「松江のスポーツ今昔」、荒神谷博物館では、7月13日(土)から特別展「埋める-古代の祈り-」が始まります。
(会期中の休館日、開催時間などはホームページでお確かめください。)
「荒神谷発見!-出雲の弥生文化-」
開催場所:島根県立古代出雲歴史博物館
開催期間:7月12日(金)~9月8日(日)
昭和59年(1984)の夏、荒神谷遺跡(出雲市斐川町)で358本もの銅剣が発見され、さらに翌年、銅鐸6個・銅矛16本が出土しました。荒神谷遺跡は全国最多の青銅器大量埋納遺跡として、大きな注目を集めることになります。この発見により、それまで神話や古代史から描かれていた古代出雲のイメージは大きく変わりました。
本企画展は、荒神谷発見40周年の節目の年に、最新の研究成果を踏まえ、あらためて出雲の弥生文化に焦点を当てるものです。まず、島根県内で近年行われた発掘調査の成果を通じて、水田農耕や狩猟・漁労、住まいやモノ作りなど、弥生人たちの生活の実態を解き明かします。次に、出雲で玉作りが本格化し、遠く離れた九州・朝鮮半島との広域交流を行っていた様子、また争いが起こっていたことを示す資料を紹介します。さらに、弥生人がまつりの道具として採用した青銅器の、製作から使用に関わる資料を示し、出雲の青銅器大量埋納の謎に迫ります。
「松江のスポーツ今昔」
開催場所:松江歴史館
開催期間:7月12日(金)~9月16日(月)
江戸時代のスポーツといえば武術。松江藩では剣術の「不伝流居合」「新当流兵法」、槍術の「一指流管槍」「樫原流鍵槍」、柔道の「直信流柔道」が御流儀と呼ばれ行われました。また、大関 雷電為右衛門などの力士を数多く登用しています。
近代には大日本体育協会会長となる岸清一の支援を受け、今年創立100周年となる松江体育協会が結成されて多くのスポーツ選手が活躍していきます。
本展では、「柔道」という名称を日本で初めて使った直信流柔道や近代松江のスポーツについて紹介します。
一章 松江藩の武術
二章 創立100周年松江体育協会
三章 現代の松江のスポーツ
「埋める-古代の祈り-」
開催場所:荒神谷博物館
開催期間:7月13日(土)~9月16日(月)
古代の人々は、貴重な品々などを地中に埋め、安寧や五穀豊穣を祈るまつりを行っていました。荒神谷遺跡では弥生時代、青銅器を大量に埋め祈りを捧げていました。今回の展示では「埋める」まつりにスポットをあて、古代の人々の祈りの姿をご紹介します。